自己愛性人格障害と国際離婚

自己愛性人格障害者と離婚する決意をしながらもまだまだ決着がつかない海外在住者の独り言です。

私が知ってる自己愛性人格障害者の特徴 その1 俺は凄い

確かに学歴が良い人ではある。

学歴コンプレックスに近い私には、それはとても尊敬するに値した。

 

相手がその得意分野を生かした仕事を、自分の国に戻って始めたい、

と言った時、私は賛成した。

双方が出し合って家を買い、私にとっては新天地、

相手にとっては生まれ故郷の国で新生活を始めた。

 

この国に着いてしばらくは、相手の親戚からの誘いが多くあった。

相手も嬉しそうだったし、私も親戚が多いのは良いことだと思った。

 

しかし年々、親戚とは疎遠になっていった。

今になっては、相手の性格に依るものが大きいのだろうと思えるが、

当時の私にはなぜだか分からなかった。

相手は、

親戚は俺に嫉妬しているんだ!

俺の話について行けない田舎者だからな!

などと言っていた。

 

親戚の悪口を言うものではない、と良く私は相手に言ったが、

真実なのだから仕方がない!

と、相手はいつもそう返してきた。

実際、親戚と疎遠になっていったので、

本当に相手が言うとおり嫉妬してるのか?と

思ってしまっていた。

 

仕事も最初はある程度うまくいっていた。

しかし、相手が言うような仕事ではなかったので、

正直、疑問に思ったが、

まだ来たばかりだから、これからだ!

この国はコネがモノを言うから、近々誰々に会いに行く!

誰々が口利きをしたら、一発だからな!

などと言っていた。

その誰々が紹介した先で職に就けたが、

決して相手が豪語していたような、輝かしい職種とは程遠かった。

その仕事も程なく終わっていた。

自ら辞めたのか、もしくは辞めさせられたのか分からない。

相手は、不景気で多くが辞めていった、としか言ってこなかった。

 

学歴を生かした職種以外に、家に小さな仕事場を作って、

そこで自分が本当にやりたいことをする!

というのが当初からの相手の計画であった。

 

相手が思い描いていたその仕事は、鳴かず飛ばずだった。

なぜなら、お客さんが来ても、自分の自慢話に終始していたからだ。

そして、自分の自慢話に夢中で大したサービスを提供していなかった。

親戚や友達が、それでも最初の頃は辛うじて来てくれていたが、

今では誰一人として彼の仕事場に来ていない。

 

相手はここでも言い訳だらけであった。

俺が手掛けるこの仕事は、まだこの国では認知度が低いからな!

全く、この国の国民は田舎者だから困る。

そのうちこの国が、俺のやってることに追い付くだろう。

そのときが来たら、俺の天下だ!

今まで俺を見下してきたやつは、助けてやるもんか!

などなど。

 

相手がしていることは、すでにこの国でも認知度がある。

それでも、今でも、俺の右に出るものはいない!と言っている。

コネがモノを言うのなら、それをうまく利用して

自分の知名度を上げれば?と、提案したことがあった。

表に出て、色んな人と会って、知名度を上げれば?と。

相手は表には出かけてはいたものの、特に何もせずに帰ってきていた。

相手は、自分から誰かに声をかけるのが嫌な人なのであった。

凄い俺は、誰かに、みんなに、声を掛けられる存在だと信じてるのであった。

 

凄い俺は、すべてのことに口を出してくる。

しかし、いつも同じことしか言わないし、

しかも情報もかなり古い。

当然だ。話し相手が少ないのだから。

だからこそなのか、自分の考えに凝り固まっている。

聞き役はどんどん減っていった。

 

凄い俺は、しかしながら、何も成就出来なかった。

いや、してこなかった。

その仕方さえ、わからないんだと思う。

しかし相手曰く、達成できなかったのは、何かしらの邪魔が入ったかららしい。

そして、この邪魔は必ずどの場面でも入るらしい。

俺は凄いから、嫉妬の嵐に遭っているんだ、と言うことらしい。

 

凄さで言えば、私の知り合いの弁護士さんのほうが、

断然に凄い。

しかし、弁護士さんは自分が凄いなどと言ったことはない。

いちいち言う必要がないからだ。

彼の実績が全てを物語っている。

周りからの信頼度がそれを物語っている。

その人となりが全てを物語っている。

 

相手は、俺は凄い!といつも言う。

それに気づかない周りが馬鹿だと言う。

そういうことを、いちいち言わなければいけない。

なぜなら、語れる実績も信頼度もないから。

そしてもちろん、その人となりでは、何も物語れないのだから。

 

誰も相手に嫉妬などしていない。

そもそも、話題にすら登ってないと思う。

 

相手は確かに高学歴である。

それは認める。凄いと思う。

しかし、高学歴である人物は、相手以外にも山ほどいる。

その事実を相手は決して認めない。知ろうともしない。

それでも、俺が一番凄いのだ!と、言い張る。

俺ほど頑張った奴はいないのだ!と、言い切る。

 

凄い俺はもうかれこれ6年ほど、無職である。

もちろんこれも、凄い俺を認めない周りがおかしいから!らしい。

もしくは、凄い俺に、皆が嫉妬してるから!らしい。

 

至極滑稽である。