自己愛性人格障害と国際離婚

自己愛性人格障害者と離婚する決意をしながらもまだまだ決着がつかない海外在住者の独り言です。

変わり者

彼は人とはかなり違っていた。

そこが私には魅力的に見えた。

 

国が違うから、色んな考え方がある、とも思っていた。

彼はとても自信に満ち溢れたように見えた。

いつも堂々としているように見えた。

教養も才能もあるように見えた。

実際、教養は良い人である。

私はあまり良い成績を残してこなかった。

勉学に励んできた彼を尊敬した。

しかし、彼いわく、他人からの妬みや嫌がらせにより、

本人の希望する仕事に就けていないと言った。

確かに、彼の専門分野とはかけ離れた仕事を彼はしていた。

謙虚で地道な彼を尊敬した。

 

彼はいつも声が大きかった。

自分に引け目を感じていた私には、彼はとても素敵に見えた。

物事の考え方や、人に対する接し方が、かなり自分とは違ったが、

それもまた、若かった私には新鮮に見えた。

 

結婚して最初の数年は、そんなこんなで、衝突はあったものの、

私も反省すべき点もあると思い、気にするほどでもなかった。

国が違うから、年齢が離れてるから、と

自分なりに納得していた。

 

海外で生活してるからこそ、

私は彼をとても頼りにしていた。

私にはわからないことだらけであった中で、

頼りにできるのは彼しかいなかった。

 

でも、今から思えば、それも私を外の世界と、

なるべく接点を持たせないためだったのかもしれない。

 

私にはわからないことがいっぱいあった。

彼の言うことを全部信じた。

言われたことを全部やってきた。

 

数年後、徐々にそれに違和感を覚えるようになった。

 

でもまだその頃は、それでも私が悪い、と信じていた。

 

私が悪かったところも、もちろんあったと思う。

 

でも、私は今なら断言できる。

 

私はそこまで悪くなかった!と。

私は、彼が私に言い続けてきたような酷い人間ではない!と。

 

彼が私にしてきたことは、モラハラだった!と。

彼は、自己愛性人格障害である!と。

 

単なる変わり者ではない。

国が違うから、歳が離れてるから、とか言う理由ではない。

 

長年、生活を共にした相手が自己愛性人格障害と確信したとき、

正直ショックだったが、

全て当てはまって、やっと謎が解けた気がした。

 

長い年月を経て、やっとわかった。

たくさんの苦しみの一つが、消えたような気がした。