自己愛性人格障害と国際離婚

自己愛性人格障害者と離婚する決意をしながらもまだまだ決着がつかない海外在住者の独り言です。

なぜ洗脳されてたと思ったのか?

長年、生活を共にしていた相手が、間違いなく自己愛性人格障害者だと

確信を持てるようになっても、それでも私は相手を信じる傾向にあった。

 

私を担当してくれている弁護士さんは、私の知り合いである。

とてもとても良い人である。

 

それなのに、

その弁護士さんから聞いた話と、全く違う話を相手は何度もしてくる。

俺が正しいんだ。

お前の知り合いの弁護士さんは、お前からお金を取るためにやっているんだ。

弁護士に払う金があるなら、家族のために使うのが母親だろうが!

などなど。

 

私は海外にいる。

相手の国にいる。

相手が、

俺のほうが知っている、

俺の弁護士は、お前の弁護士より強力だ、

お前らには勝ち目がない、

などと言ってくると、

そうなのだろうか‥と、どうしても思ってしまう。

 

私は、知り合いである自分の弁護士さんですら、信じることが出来ずにいた。

私は、何度も弁護士さんに相談した。

何度、同じことを言われても私は半信半疑でいた。

知り合いの弁護士さんも、それを自ずと悟ったのだろう。

弁護士さんは、私に何度も、そして毎回会う度にこう言った。

 

「お願いだから、相手を信じないで。何を言われても信じないこと。

相手の言ってることは全部嘘だから。絶対に信じないで!

僕は弁護士として、この言葉を言っているんじゃないんだよ。

君の友達として言っているんだ。」

 

私の弁護士さんは、この言葉を私の携帯にメッセージとして、送ってきてもくれた。

 

さすがにもう相手を信じなくなったが、初めの頃はこのメッセージを

事あるごとに何度も何度も開いて読んでいた。

 

私の弁護士さんが、私を担当して得なことはない。

知り合いだから、自分の報酬をほぼ取らずにやってくれてる。

しかも、相手はこんなに厄介な奴だ。

時間と労力だけが無駄に掛かる。

 

それを自分に言い聞かせ、弁護士さんからのメッセージを読み返し続けた。 

 

相手からしたら、私を洗脳してきた、とは思ってないだろう。

基本的に、相手はその日その時の感情で生きていると思う。

そして、自分の言うことが一番正しい、と信じている。

 

私はそんな相手に全部否定されてきた。

私の性格はもちろん、家事のやり方、子育て、仕事、仕事内容、

人間関係、私の大事な友達、親戚、家族。

しまいには、私が日本人であるということも。

 

その都度、私は頑張ってきた。

そうじゃない。

そんな風に思われたくない。

私が頑張れば、きっとわかってくれるはず。

 

それでも何も変わらなかった。

いつまでもいつまでも、何をやっても何を言っても、

私は、お前が間違っている!と、言われ続けてきた。

 

永遠に抜け出せないループの中にいた。

 

相手は、もちろん今でも、俺が正しい!と信じている。

そして、今ではもう相手を信じない私をさらに攻撃する。

 

信じない私のことをおかしい、と言う。

悪魔に取り憑かれている、と言う。

俺が治してやる、と言う。

 

相手は、私を洗脳した気はないだろう。

私は、しかし、これらの行為によって、洗脳されてしまった、と思う。

 

私は、誰も信じることができなくなっていたのだ。

そして、自分に対する自信もすっかりなくなっていたのだ。

自分は何もできない、何も分からない人間なのだ、と思っていたのだ。

 

弁護士さんに、何度も何度も言われたこと。

お願いだから、相手を信じないで!と。

私は、やっとこの言葉を信じることができるようになった。

そして、この言葉の意味の重さをわかるようになった。

 

それほど、私は強い洗脳状態にあったのだと、今ならはっきり言える。

そして、やっとループから抜け出せたのだ!と。