自己愛性人格障害と国際離婚

自己愛性人格障害者と離婚する決意をしながらもまだまだ決着がつかない海外在住者の独り言です。

夏休み

夏休み。

私は子どもたちと日本へ帰省した。

 

相手が、子どもたちをこの国から出さない命令を取り付けたせいで

(正確には、私が子どもたちをこの国から連れ出すことを禁止されている)

去年は帰れなかったが、今年は裁判所から夏の帰国を許されたので、

帰ることができるようになった。

 

今年の初めから、正社員として働き出した私は、

上司に有給を全て夏に使いたい!と申し出た。

 

上司は、不可能な申し出ではないが、かなり異例なリクエストだから、

理由を知りたい、とメールしてきたので

私は、明確に、そして淡々とその理由をメールした。

 

現在、離婚裁判中です。

私が離婚したい方です。

相手は離婚したくないそうです。

相手は、私が子どもたちを日本に帰せないようにしましたが、

私の弁護士さんが裁判をやり直してくれたおかげで、夏の6週間は、

私と子どもたちは日本で過ごしていいことになりました。

でも、これはあくまでも、私のプライベートでの問題ですので

私が最大限有給消化することが、問題であるならば

申請は通さないで結構です。

理由を、と、問われたから述べただけであって、

無理ならもちろん諦めますし、子どもたちも納得しています。

 

入って間もない社員が、そんな無理なお願いをしてはいけないのは

十分理解していた。

正社員として会社にいられるほうが、私にとってはとても重要なので、

申請は通らなくても良い、と考えていた。

 

上司から、間もなくメールが届いた。

 

あなたの申請は、私の一存で認めます!

子どもたちと日本で楽しんで来なさい!

 

涙が出そうだったが、仕事中なので泣かなかった。

すぐに、子どもたちに連絡をした。

 

帰れるよ!

 

子どもたちはこの上なく喜んでいた。

 

有給は、3週間もあった。

すべてを使い切った。

子どもたちのしたいこと、行きたいとこ、全部をやり切った。

 

実家の母もとても喜んでいた。

子どもたちが寝てから、

もしくは子どもたちが起きる前、

私は母とたくさん語り合った。

 

とにかくこれからのこと。

過去は振り返らず、これからのこと。

子どもたちを幸せにすること。

その話に終始した。

 

母は、私の体調を心配していた。

離婚裁判中で、突然正社員で働き出し、家での内職もする私を

心配していた。

 

私は、笑いながら答えた。

 

お母さん、私、、大丈夫だよ。

元気だよ。

確かに仕事はまだ慣れてないから、疲れるけど

でもすごく元気だよ。

昔のほうが、体調良くなかったよ。

今のほうが元気だよ、ほら、少し太ったでしょ?

 

母は、私をマジマジと見た。

 

あら、そうね。

ちょっと肉付き良くなったわね!

 

私と母は、笑い転げた。

今までは辛くても隠していたから、全ては嘘の笑顔だった。

今は、それがない分、心から笑えた。

母も恐らくそうだったんだと思う。

私が幸せではないのを、本当は早くから気付いていたと思う。

でも、我慢して言わない私のせいで、母は何も訊けずにいた。

 

今はズケズケ訊いてくる。

私もズバズバ答える。

そして、私達は笑い飛ばした。

 

母は、言った。

もう今までのことは、いいから!

これからよ!これからが大事!

 

私は先のことを考えられるようになった。

それは本当に凄いことだと思った。

 

3週間の日本滞在は、とても密度の濃いものであった。

私にとっても、子どもたちにとっても。

そして、私達の帰りを待ちわびていた母にとっても。

 

上司に感謝である。

母に感謝である。

そして、子どもたちに感謝である。

私は幸せ者だなぁ、と心から実感した。

 

お母さん、夏休み、すごく楽しかったよ。

ありがとう!!!

 

子どもたちの笑顔が本当に嬉しかった。

 

こちらに戻ってきてから、母からのメールが届いた。

いつでも愚痴っていいからね。

なんでも聞くから。

 

こちらに戻って、また決意を新たにした。

さて、また離婚裁判頑張るぞ!という決意を。

 

そして、次に日本行きのチケットを買うときは

3人分の片道チケットだぞ!

と、自分に強く誓った。