自己愛性人格障害と国際離婚

自己愛性人格障害者と離婚する決意をしながらもまだまだ決着がつかない海外在住者の独り言です。

ついに届いた離婚申請書

3月中旬に、裁判所に提出した離婚申請書は、

かなりの時間を掛けて、ついに相手のもとに届いた。

本来なら、数日後に届けられるはずなのだが、

配達人が忙しかったらしく、なかなか家まで届けに来てくれなかった。

その間、約三週間。

イースターを祝うこの国では、週末を含めて、私は5日間の休暇があった。

年末年始の休暇同様、私と子どもたちは、家を飛び出し、

ホテルで楽しくのんびりと休暇を楽しんだ。

 

この3週間の間にも、相手の言葉の暴力は勢いを弱めることはなかった。

 

きっと、私が離婚しないと思ったのだろう。

職を得た私が、離婚して、日本に帰って、

仕事をまた見つけるなどという苦労をするなんて、

そんな愚かなことはしないだろうと思ったのかもしれない。

もしくは、やはり俺のことを理解したのだろう、と思ったのかもしれない。

俺は正しい、お前は自分の愚かさに気づいたのだな!

とでも、思ったのかもしれない。

 

いや、これらすべてをきっと思ったであろう。

それが自己愛性人格障害者なのだから。

常に自分が正しい、相手の気持ちなど考える能力は持ち合わせていない。

滑稽なのは、本人は、相手の気持ちを常に考えている、ということだ。

俺ほど、人のことを考えている人間はいない!

俺ほど、寛大で心優しい人間はいない!

それを本気で信じている。

そういう人間なのである。

 

離婚申請書がなかなか届かないことに、

私も子供たちもソワソワ、イライラしてきていた。

毎日、今日かもしれない‥とドキドキしながら生活してきたが、

ここまで届かないと、一体いつ来るのか?

と、ドキドキがイライラに変わっていった。

 

つまり、私も子供たちも、既に準備完了、準備万端!

という心境になっていたのだった。

 

弁護士さんから連絡があった。

明日、配達人が必ず届ける!って‥と。

 

離婚申請書が届く日の朝、

相手はいつも通り、私に意味不明の怒りを向け、悪態をついた。

 

酷い女だ!

お前みたいなのが母親で、子供たちが可哀想だ!

 

私は、こう言った。

 

そっかー!!!

こんな女じゃ早く離婚したいねー!

早く別れなきゃねー!

バイバイ!

 

相手は黙った。

今更、黙っても後の祭りだ。

 

そして、その日の夕方、配達人がついにやってきた。

私は、ちょうど家に向かう途中であった。

見慣れない車が家の前に停められていた。

配達人だ!

私はすぐに理解した。

すぐさま、今来た道を引き返し、

近所をぐるぐる遠回りをしてから、家に戻った。

 

家に戻った私を見ても、相手は黙っていた。

怒るでもなく、叫ぶでもなく、静かであった。

そして暫くして、家から出ていった。

 

相手がどんな気持ちかなんて、どうでもいい。

そんなことを考えたところで、その時の気分でコロコロ変わるのだから。

 

なぜなら、自己愛性人格障害者は、自己が確立されてないのだから。

 

ただ分かるのは、あらゆる手段を使って、離婚を阻止してくることだ。

 

また、脅すかもしれない、泣き落としをしてくるかもしれない。

 

脅されても、懇願されても、何も響かない。

 

私は、相手が私に散々言ってきた

酷い女を貫くだけだ。

 

酷い女で結構である。

 

さぁ、ついに始まった。

離婚の幕が切って落とされたのである。