自己愛性人格障害と国際離婚

自己愛性人格障害者と離婚する決意をしながらもまだまだ決着がつかない海外在住者の独り言です。

滞在許可証問題

外国に住む私は滞在許可証が必要であり、その更新が迫っていた。

今までは相手の配偶者として、滞在許可証を更新してきた。

離婚の決意を固めている私は、相手の配偶者として更新するのは、

如何なものかと思っていた。

 

相手は私と離婚したくない。

相手は、それだからこそ、自ら進んで私の滞在許可証を更新するのか、

はたまたそれを理由に脅すのか?

相手がどう出てくるのか、気になっていた。

 

私は弁護士さんのところに赴いた。

相手の出方次第ではあるが、

なるべく相手の協力を借りずに更新するのがベストだ、

という考えに纏まった。

 

私と弁護士さんは、

離婚申請中の、この国の国民である子どもたちの母親である身分として

滞在許可証を更新する準備を始めようと決めた。

 

つまり、滞在許可証の更新申請をするときには、

離婚申請も裁判所に提出しようと考えていた。

 

滞在許可証は、子供がいる身であれば、降りるのはわかっていた。

ただ、私が気になっていたのは、その場合で更新する時に、

どのくらい自分に銀行の残高証明がなければいけないか、

そのことであった。

 

ある程度のお金が入っていないと、一人で、子連れで、

どうやって暮らしていくのか? と

疑われ、簡単に降りるはずの滞在許可証に時間が掛かってしまいそうで、

それが気がかりであった。

 

相手は私が離婚申請を間もなく始めようとしているとは知らない。

こちらも悟られないように過ごしている。

 

そろそろ滞在許可証の更新申請をしなきゃいけない時期が近づいてきた時、

相手は言った。

 

俺は今回は更新するための申請書にサインできない。

俺は無職だから、残高証明が出せないし、もちろん会社からの手紙もないから。

 

無職は事実だ。会社からの手紙もないのも事実だ。

しかし、相手は残高証明は出せるはずである。

配偶者を扶養する主して、申請するにはそれは出さなくてはいけないものなのだ。

 

相手は、自分の残高が今どのくらいなのか私に知られたくないのだ。

だから、それを出したくないのだ。

 

お前はどこかで仕事でも見つけて、会社に保証してもらえよ!

と、相手は言い放った。

 

俺は特別な職種だから、見つけにくいけど、

お前なんて、なんだって、どこだっていいだろ!

それができなかったら、お前は日本だな。

子供には会えなくなるな!

でも、お前が離婚しないって言うなら、なんとか申請を手伝ってやってもいいぞ!

 

想像していた通りの態度であった。

相手は、滞在許可証を脅しに使うだろうと私は早くから踏んでいた。

やっぱリそうきたか‥と思った。

 

よし、離婚申請を提出だ!

私の残高証明で、滞在許可証が引っかかるかもしれないが、他に道はない。

離婚申請を始めなきゃ!

私は腹を括った。

 

その時、私に思いもかけない話が舞い込んできた。

 

年末に日本人の正社員の募集をかけていた、とある会社から連絡が来たのだ。

私は、そこの会社にダメ元で履歴書を送っていた。

でも、年が明けても連絡がなかったので、諦めていた。

 

ここで、この話が纏まれば、私の滞在許可証問題はクリアできる!

私は飛びついた。

数回のインタビューを経て、私の採用が決まった。

 

会社が、私の滞在許可証の申請書にサインをした。

 

弁護士さんに連絡をした。

 

会社が保証になってくれました。

今すぐ離婚申請をして、離婚申請中の身として、

滞在許可証の更新をしたほうが良いでしょうか?

それとも、今はまだ婚姻関係継続中で出したほうが良いでしょうか?

 

どちらでも構わないけど、離婚申請をしたら、

相手にもちろんその連絡が行くから、相手が怒り狂って

どんな反応をするか分からない。

滞在許可証を更新しなきゃいけないのは事実だから、

今はとりあえず婚姻関係継続中で出したほうが得策だと思う。

 

これが弁護士さんの回答で、私もそれに同意だった。

 

仕事が決まったのは、私にはとても大きなことである。

家でほそぼそと働いていたとはいえ、

そんなのは大したことにはならないのは知っていた。

 

しかし、大手の会社で正社員となれば話は違う。

 

相手はもう6年近く無職である。

家のことをするわけでもない。

 

これからの離婚裁判、親権問題を考えて、

外国人の私は、相手よりもすべての面で上回っていたい。

 

自国の国民に裁判官は、多めに見るのは知っている。

外国人には、特にこっちが何も悪くなくても、

疑いの目で見ているのを、今までの裁判でよく知っている。

 

だからこそ、私は、相手に負けてはいけないし、

裁判官にも強く出れる術を身に着けなきゃいけないのだ。

 

相手は、自分の残高証明を出さずに済んでホッとしている。

そして、私が働くことによって、私がこの国に留まり、

離婚はしないと思い始めている。

 

いいや、私は、確実に離婚する。

まずは、滞在許可証の申請をして、

そして、最初のお給料が出て、

それで、離婚申請をするんだ。

 

そして、先月、最初のお給料が入った。

新しい滞在許可証が届くのは、まだ先ではあるが、

滞在許可証が確実に降りることは、知り合いのツテを使って確認した。

 

だから、もう次の一手に出たいのである。

 

離婚申請を早くしたい。