自己愛性人格障害と国際離婚

自己愛性人格障害者と離婚する決意をしながらもまだまだ決着がつかない海外在住者の独り言です。

モラハラという言葉

モラハラという言葉に、私は少しばかりの抵抗を感じている。

いや、実際私が受けていたそれは、モラハラ以外の何物でもなかったのだが

(今でもまだ時々受けている)、なぜだかモラハラという言葉を聞くと

何かもっと違うことを想像していた自分がいたのだ。

 

もっとあからさまなのが、モラハラ。

そう思っていたふしが自分にあったのだと思う。

 

鈍感な私は、それがモラハラとは気づけないでいた。

もしくは、すっかり相手の思うようになっていたのかもしれない。

 

結婚してから、確かに違和感が増えた。

でもそれは、性格の違いと思っていた。

他人同士が暮らすのだから、

育った環境が違うのだから、

年齢が違うのだから、

分かり合えないことは当たり前である、

と、信じていた。

 

しかし、違和感が小さくなることはなかった。

どんどんどんどん膨らんでいった。

 

妊娠した時。

出産して、子育てに忙しかった時。

引っ越した時。

子供が反抗期を迎えた時。

二人目が生まれた時。

相手の仕事が上手くいかなくなった時。

私が仕事を始めた時。などなど‥

 

色々な節目の時に、必ず何か言われた。

節目じゃなくても、単に普通に生活してるだけでも

色々言われた。

 

全て私が悪い、という事を。

 

私は、自分が悪いとは思えない時がほとんどだったけど、

相手がそう言うならそうなのだ、と思い改め

毎日改善するように努めてきた。

 

それでも言われた。

改善しても、言われた通りにしても、

言われ続けた。

 

あまりにも性格が違う人と結婚しちゃったなぁ‥と、

最初は笑い飛ばしていた。

友達にも、冗談混じりでそう喋っていた。

 

そのうち、友達と会うのも億劫になっていった。

笑い飛ばせる気力も、そんな冗談を言える元気もすっかりなくなっていった。

 

実際、私が友達と会うと、相手はいつも必ず機嫌が悪くなった。

 

最初は、楽しんでおいでよ、息抜きしておいでよ!

などと、優しい言葉を掛けるが、

友達と会って楽しい時間を過ごして家に帰ってくると、

相手はいつも不機嫌であった。

 

そして必ず、こう言っていた。

お前の友達がお前を感化したせいで、家族がおかしくなっただろ!

お前の友達から何を言われた?

お前は変わったな!あいつらのせいだな!

 

何も言ってないし、友達からの影響は受けていない。

ただみんなで楽しい時間を過ごしただけだよ!

私がこう返しても相手はいつも聞く耳持たずだった。

 

私はどんどん孤立していった。

 

 

性格が違う、という言葉で片付けるには、あまりにも酷すぎた。

でも、これがモラハラだとは思いもしなかった。

 

今でもまだわからない。

モラハラとは何なのか、わからない。

でも、相手の行動、考え、思想全ては

自己愛性人格障害であることに間違いない、というのだけは断言できる。

 

モラハラという言葉は、私にはなぜか重すぎる。

自己愛性人格障害ゆえの相手の言動、のほうがしっくりくる。

 

モラハラの被害者と自分が思いたくないのかもしれない。

 

自己愛性人格障害者からの被害者ってほうが、

なんとなく気が楽なのかもしれない。

 

なんでだろう。

なんでかわからないけど。。